love my girls

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「なんて勇気のある人なのだろう…。」

毒キノコやナマコを発見して最初に食べた人のことを

これまでそんな風に思っていた。

 

IPU女子バスケットボール部監督として

第2のキャリアをスタートしてから7ヶ月。

 

9歳からどっぷりバスケットに浸かってしまったツケを

体育会事務局や講義室、会議室やリクルート現場などで

払い続ける日々を過ごしてきた。

 

未熟が故に、現役時代の爽やかな汗とは異なる

脂汗や冷や汗をかくことも度々だったが、

とにかく毎日がむしゃらに学び続け、

信念である”楽しむ”ことは忘れずに駆け抜けてきた。

 

そんな山あり谷ありの日々の中で発見したもの。

それは、

 

“自ら手にとって咀嚼し、嚥下し、

腹を壊さなければ解らない”

 

ということ。

 

たった1つしかないと思っていた解。

実はいくつもあることがある。

1+1が15の日もあれば-30の日もあった。

いや、そもそも解は、

いつだって1つじゃなかったのかもしれない。

 

本当に腐っているものが何か。

毒しかないと思っていたフグが

高級食材であることに気づけた日もあった。

 

経験し腹に落とし込むことが如何に重要か。

身を以て理解することが出来た。

 

 

7ヶ月間で部員達との大部分を占めたのは楽しい時間。

しかし、それでも練習や試合、コート外で、

大半の部員の涙を何度も見ることになった。

 

異性に対する自分の表現能力の稚拙さに加え、

不器用で鈍感な性格が輪をかけた結果が

このような事態を招いたのかもしれない。

 

小学生の頃からバスケットのことになると

熱くなったり、すぐムキになったりする

幼稚な一面が治らないからかもしれない。

 

そんな自分だけれど、

やはりいまだに女の子の涙にはまいってしまう…

 

 

インカレ予選前ラストの練習後の円陣でのこと。

全部員へ向けて自分の素直な想いを伝えた。

 

「これまでみんなに厳しいことも沢山言ってきた。

でもそれはみんなへの愛があるからなんや。

日本語じゃ恥ずかしいから英語で言う。I LOVE YOU!」

 

それまでの部員達の真剣な表情が一瞬で一変し、

一気に体育館が笑いに包まれた。

何人かの「キモw」という声とともに。

 

昨日をもって、

今年のIPU女子バスケ部のインカレ挑戦は終了した。

自分の監督としての最初の教え子たちとの闘いが。

一生忘れることのないであろうこの最高なメンバー。

ありがとう、IPU BLUE WAVE。

そして、絶対にここからいこーぜIPU!!