dear grandfather

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昨年末の12月26日。

クリスマスの翌日にあたるこの日。

 

まるでサンタクロースのように

ぼくたち家族にかけがえのない数々の贈り物を残して

最愛のじやんが天国へと旅立った…。

 

じやんが孫のぼくらに最初にくれた

大きなプレゼントが、これ。

 

それまで田んぼのど真ん中に

一瞬で壊れる手作りリングをぶっ刺して

泥まみれになりながらバスケをしていたぼくらを見かね、

じやんが作ってくれた自家製ゴール。

 

その後も

砂利でドリブルしづらかった地面に

コンクリートを敷いてくれた。

このゴールとコートで毎日兄と真っ暗になるまで練習した。

もしこの場所がなかったら、

確実に今のぼくはなかったと思う。

 

ひとに何を言われようと

いつも自分のやりたいことを貫き通したじやん。

生涯やめることのなかった大好きな酒とカラオケ。

 

きっと今頃は天国で、

先立たれた娘である母ちゃんと妻のばやん

生後間もなく事故で失った息子ともようやく再会を果たし、

みんなで楽しくどんちゃん騒ぎをしていることだろう。

 

じやんとお別れしてもうすぐ1ヶ月。

いい歳こいて未だに寂し過ぎるし

また会いたくてしょうがないけど、

俺もいつかそっちに行くけぇそんときにまた盛大にやろうや。

右手に酒、左手にマイクで。

 

じやんとの時間が一番好きやったし一番楽しかった。

じやん、今まで本当にありがとう!

87年の人生に乾杯。