今こそ徹底的にハンドリングを!

今こそ徹底的にハンドリングを!

こんにちは、中川です。

今の時代は
本当に便利になりました。

「中川さん、コロナで
それどころじゃなくないですか・・??」

と思われるかもしれませんが、

…それでもやはり
僕らの時代に比べたら
だいぶ便利な部分があると思います。

こんな状況でも
バスケの情報は
しっかりキャッチできます!

YotubeやSNSを見れば、
NBA選手のハイライトが
好きなほど見れるし、

同じ世代の全国のプレーヤーが
どこでどんなプレーをしているかも
すぐに確認できる。

僕らが小・中学生の頃って
ほんと情報がなかったんです…

「オフェンスはパス&ラン!」
「1on1は強くいけ!」
「思いきってシュート!」

みたいな感じで
細かい感覚や
スキルの情報があまりなく、

1on1ムーブや、
ボールハンドリングとかの
概念もなかったんです。

実際、僕も
ドリブルでの1on1は、
右に抜くか、左に抜くか、
コースを守られたらロールターンか、

ぐらいのスキルしか
持ち合わせていませんでした。

そんなある日、
中学卒業前後くらいでしたかね。

東京で開催される
全日本Jr.合宿に招待されたのです。

その世代の
スーパー高校生たちが招集され、

TVや月バスの世界でしか
見たことない人たちと
一緒にキャンプを過ごすことと
なったのです。

当時、
史上最強と言われた、
ビッグスリー、

能代工業の
田臥さん、菊地さん、若月さん
のスーパートリオがいて、

もう実物を
目のあたりにした瞬間、

「すげーー!すげーー!すげーー!」

と心の中で叫んでいました。

市船の鵜沢さんはデカ過ぎるし、
とりあえずみんな筋肉隆々だし。

ファーストコンタクトだけで
もう衝撃が凄かったです。

プレーが始まれば、

田臥さんは
もちろん天才レベル!

ポジション柄、
PGの選手に
自分は目が行ったのですが、

仙台高校の柏倉さんや
東海大四の柏木さんなど、

ボールプッシュが
めちゃくちゃ力強くて速い。

そして、
ドリブルキープの安定感も
半端じゃなかったです。

「自分もあんな風に上手くなりたい!」

「もっとドリブルで上手くかわしたい」

「きれいに相手を抜きたい」

そんな気持ちが
どんどん強くなっていきました。

自分のスキルはまだまだ、、、

キャンプ後に、
勇気を振りしぼって
柏倉ヒデさんに質問しました。

(ヒデさんが
一番見た目が優しそうだったからw)

相当緊張していたと思います。

今でもその光景は
はっきりと覚えています。

「どうやったら自分も
ドリブルが上手くなれますか?」

と野暮ったい言葉で、
ドストレートに質問してみました。

柏倉さんの回答は、

僕の想像していたものと
全く逆で・・

「え?オレ、特別なこと
何もしてないよ」

(・・・・)

この言葉で、
僕の困惑は、
さらに増長されることに。

山口に帰っても悩み続けます・・

「ドリブルの下手さって
もう治らないのかな・・?」

「やっぱり自分は
才能がないからダメなのか。。。」

考えれば考えるほど、
自分が分からなく信じられなくなり、

完全に負のスパイラル。

彼らだけが
知らずに出来ていて、

自分は気づいてすらいない
欠陥があるのかもしれない。。。

まさに疑心暗鬼なモヤモヤが、
ずっと頭をもたげるようになりました。

でも、、

「上手くなりたい!」

この気持ちに変わりはなかったので、

自分なりに考えて、
ドリブルやハンドリングの
練習をしていました。

けれど、一向に
Jr.合宿の選手たちのような
ハンドリング技術が
身につくことはありませんでした。

・・

そんな時、
ついにバスケットの神様が
微笑んでくれます!

これはもう間違いなく、
”運命的な出会い”
だったと思います!

高2の夏の出来事。

東京で開催された
ナイキキャンプに招待され、

そこにゲスト参加していた
NBAのジェイソン・ウィリアムスに
直接指導していただけることとなったのです!!

当時、”J-WIll”はNBAを代表する
ハンドリングのスーパースター!

あれから20年経った今ですら、
ハイライトがバンバン流れてくる
稀代のハンドラー!

そんな選手から
直々にハンドリングを教わったのです。

これはもう”奇跡”以外の
何物でもありません。

J-WIllに直接
質問もしたことで、

完全にモヤが晴れました。

「自分が求めていたものは、まさにこれだっ!!」

僕のバスケット人生を変える、
ハンドリング練習に必要な
気づきと発見が思いきり
詰め込まれていたのです。

教えてもらったメニュー
そのままメモして持ち帰り、

双子の兄と
ガムシャラに練習に励みました。

手首が壊れるぐらい、
凄い勢いでガムシャラに練習しましたね^^;

上手くなれる方法を
やっと見つけたのです。

(どれだけ悩んだか・・)

このとき、
日本一ドリブルを
練習した自負があります。

強度を上げて
ハンドリング練習していたら、

爪が何度も剥がれました・・

高2の冬には
右手首が腱鞘炎となり、
それが悪化・・・

靭帯2箇所断裂><

(骨折も判明し、高3春には手術をしました)

どんだけ関節弱いねん・・><;

と突っ込まれそうですが、
限界ギリギリまで追い込みました。

(※良い子はやり過ぎにご注意を!)

 

ただ、そこから僕のドリブルスキルは

劇的に向上しました。

あんなに苦労した
ドリブルの悩みが一気に解消し、

もはや自分の手じゃ
ないんじゃないかぐらい!

意のままにドリブルが
突けるようになりました。

その時、手にした
ハンドリングスキルが
のちの僕のバスケット人生を
大きく変えてくれました。

高校で得点王、
大学で最優秀選手(MVP)、
日米13年プロのキャリアでプレー・・

これらを実現できたのは、
間違いなくあのときの
ハンドリングの自主練
頑張ったおかげです。

高2の夏から始めた僕でも
変わることができました。

…話は長くなりましたが、

そんな自分の体験から、

小中カテゴリーの選手で
今、かつての僕のような
悩みを抱えている選手がいたら、

コロナで部活動停止の今は、

徹底して”個のスキル”を
磨いてほしいと思います。

家の庭や、
公園や歩道など
どこでも良いと思います。

絶対にこの状況は
あなたを一段強くするチャンスです。

もう一度言いますが、
本当に今は便利な世の中です。

気持ち次第で、
いくらでも情報がキャッチでき、
個人でも練習は可能です。

ぜひ前向きに
今できるスキル強化に
チャレンジしていきましょう!